慶應義塾大学大学院 心理学専攻院試対策|実験心理学・発達臨床心理学・研究計画書を解説

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慶應義塾大学大学院で心理学研究を深めるには

社会学研究科 心理学専攻の院試・研究計画書・実験心理学・発達臨床心理学・教員専門分野まで解説

慶應義塾大学大学院 社会学研究科 心理学専攻は、日本の心理学研究の中でも長い歴史を持つ大学院です。
公式サイトでは、慶應義塾における心理学の講義は1877年に始まり、1926年には実験室が開設されたと説明されています。
実験心理学の伝統を背景に、厳密な実験とデータ分析によって心理学を探究する点が大きな特徴です。
慶應義塾大学大学院 社会学研究科 心理学専攻

一方で、慶應義塾大学大学院心理学専攻は、臨床心理士指定大学院・公認心理師養成大学院として一般的に紹介される大学院とは性格が異なります。
公式には「実験心理学を主とした専攻」とされており、主な研究領域は、学習心理学、知覚心理学、認知心理学、発達心理学、生理・神経心理学です。

ただし、大学院実習室では、発達障害児の研究、発達臨床支援、臨床発達心理学の実習と研究も行われています。
そのため、慶應義塾大学大学院を志望する場合は、「公認心理師・臨床心理士を取得する大学院」としてではなく、
実験心理学・認知神経科学・発達臨床心理学を研究する大学院
として位置づけることが重要です。

重要|慶應義塾大学大学院は「資格取得目的」の人生設計に注意

慶應義塾大学大学院 社会学研究科 心理学専攻は、臨床心理士指定大学院や公認心理師養成大学院として一般的に紹介される大学院とは異なり、公式には実験心理学を主とした心理学専攻として説明されています。

POINT 01

実験心理学を主とし、厳密な実験とデータ分析を重視する心理学専攻です。

POINT 02

認知、知覚、発達、神経心理、生理心理、臨床発達心理学などを横断的に研究できます。

POINT 03

院試では英語・心理学・口頭試問に加え、研究計画書の完成度が重要です。

慶應義塾大学大学院 心理学専攻の基本情報

大学院名 慶應義塾大学大学院
研究科 社会学研究科
専攻 心理学専攻
課程 修士課程・後期博士課程
募集定員 修士課程 各学年5名、博士課程 各学年2名
主な研究領域 学習心理学、知覚心理学、認知心理学、発達心理学、生理・神経心理学
研究拠点 三田、綱町、日吉
公式情報 慶應義塾大学 心理学専攻

※募集定員、試験科目、研究指導体制、教員体制は年度により変更される可能性があります。出願前には必ず最新の公式情報をご確認ください。

公認心理師・臨床心理士・臨床発達心理士との関係

公認心理師・臨床心理士を目指す場合

慶應義塾大学大学院 社会学研究科 心理学専攻は、公式ページ上では、実験心理学を主とした専攻として説明されています。
そのため、公認心理師・臨床心理士の資格取得を主目的として大学院を選ぶ場合には、必ず最新の公式情報で、該当資格の受験資格に対応しているかを確認する必要があります。

臨床発達心理士を視野に入れる場合

慶應義塾大学大学院心理学専攻の公式ページでは、大学院実習室で、乳幼児を含む定型発達児、発達障害児の研究と、
発達臨床支援、発達科学、臨床発達心理学の実習と研究が行われていると説明されています。

実習室での臨床経験によって、臨床発達心理士の取得を目指す学生も多いとされています。
そのため、発達障害、学習障害、乳幼児研究、発達支援、発達臨床心理学に関心がある受験生にとって、研究計画書を組み立てやすい大学院です。

慶應義塾大学大学院の強み|実験心理学と発達臨床心理学の接続

慶應義塾大学大学院 心理学専攻の大きな強みは、厳密な実験とデータ分析を重視する研究環境です。
院生は、講義・演習で知識を修得するだけでなく、自ら実験を行い、修士論文や博士論文の研究を進めます。
研究指導では、問題発見能力、独創性、実験技法、研究運営の方法を身につけることが重視されています。

研究環境は、三田・綱町・日吉の3カ所に分かれています。
三田では人間の認知・行動・発達に関する研究、大学院実習室では発達障害児の研究と発達臨床支援、綱町では動物実験、日吉では知覚や認知神経科学などの研究が行われています。

研究計画書では、慶應義塾大学の特徴である
実験心理学・認知神経科学・発達心理学・臨床発達心理学
をどう接続するかが重要です。
「心理職になりたい」という一般的な志望理由ではなく、
「どの心理現象を、どの実験手法・測定方法・発達支援の観点から明らかにしたいのか」を具体化する必要があります。

慶應義塾大学大学院は、心理臨床実践だけを学ぶ大学院というよりも、心理学を研究として深め、実証的な方法で人間の認知・発達・行動・脳機能を探究したい受験生に向いています。

慶應義塾大学大学院 心理学専攻の院試内容

最新の大学院社会学研究科入学試験要項では、心理学専攻の修士課程入試は、第1次試験として英語と心理学の筆記試験、第2次試験として口頭試問が行われます。
英語試験では一般的な語学辞書の使用が認められていますが、書き込みのある辞書、付箋類を付した辞書、電子辞書、用語集、慣用句辞典、社会学辞典等の語学辞書以外の書籍は使用できません。
慶應義塾大学大学院 社会学研究科 入学案内

試験項目 内容 対策のポイント
英語 第1次試験。一般的な語学辞書の使用可。 心理学英語、認知心理学・発達心理学・神経科学系の英文読解に慣れる。
心理学 第1次試験。心理学専攻の専門試験。 実験心理学、研究法、統計、認知、知覚、発達、生理・神経、学習を横断整理する。
研究計画書 出願書類として重要 志望教員の研究室、研究方法、実験計画、測定指標、先行研究との接続を明確にする。
口頭試問 第2次試験 研究計画、志望教員との適合性、実験方法、将来像を自分の言葉で説明する。

※試験内容、日程、出願書類、配点等は年度により変更される可能性があります。必ず最新の入学試験要項をご確認ください。

教員紹介と専門分野|研究計画書でつなげやすいテーマ例

慶應義塾大学心理学専攻には、認知神経科学、神経心理学、感性心理学、発達認知神経科学、臨床発達心理学、認知神経心理学、行動神経科学、学習心理学など、多様な専門領域の教員が在籍しています。
慶應義塾大学 心理学専攻 教員

梅田 聡教授|認知神経科学・神経心理学・生理心理学・認知心理学

梅田教授は、認知神経科学、神経心理学、生理心理学、認知心理学を専門とする先生です。
心と脳と身体の関係、認知機能、神経心理学的メカニズムに関心がある受験生と接続しやすい領域です。

  • 認知神経科学
  • 神経心理学
  • 心・脳・身体の関係
  • 認知機能と脳機能の関連

川畑 秀明教授|心理学・神経科学・芸術科学

川畑教授は、心理学、神経科学、芸術科学を専門とし、感性心理学や美、芸術、対人魅力認知などの研究と接続しやすい先生です。
心理学と芸術・感性・美的体験を結びつけた研究計画に向いています。

  • 感性心理学
  • 美的体験と脳機能
  • 対人魅力認知
  • 芸術科学と心理学

皆川 泰代教授|言語心理学・発達心理学・認知神経科学

皆川教授は、言語心理学、発達心理学、認知神経科学を専門とする先生です。
乳幼児の言語獲得、社会認知、音声言語、音楽、NIRSやアイカメラを用いた発達研究と接続しやすい領域です。

  • 乳幼児の言語獲得
  • 発達認知神経科学
  • NIRS・視線計測を用いた発達研究
  • 音声言語・音楽と発達

寺澤 悠理教授|認知神経科学・神経心理学・感情神経科学

寺澤教授は、認知神経科学、神経心理学を専門とし、感情が心・脳・身体の関係の中でどのように成立するかを研究する領域と接続しやすい先生です。

  • 感情神経科学
  • 感情と身体感覚
  • 神経心理学
  • 感情の意識化プロセス

北 洋輔准教授|臨床発達心理学・障害科学・認知神経科学

北准教授は、臨床発達心理学、障害科学、認知神経科学を専門とし、子どもの発達とその障害について、実験研究と臨床研究を行っています。
発達につまずきのある子どものアセスメントや支援、発達障害、学習障害、認知発達と脳機能の関係に関心がある受験生と接続しやすい領域です。

  • 臨床発達心理学
  • 発達障害・学習障害
  • 子どものアセスメントと支援
  • 認知発達と脳機能

板口 典弘准教授|認知神経心理学・認知心理学・計算論的運動制御

板口准教授は、認知神経心理学、認知心理学、計算論的運動制御を専門とする先生です。
身体・運動・認知の相互作用、VR機器、生理計測、身体動作解析などを用いた研究と接続しやすい領域です。

  • 認知神経心理学
  • 身体・運動・認知の相互作用
  • 計算論的運動制御
  • VR・生理計測を用いた実験研究

兎田 幸司准教授|行動神経科学・学習心理学・動物心理学

兎田准教授は、行動神経科学、学習心理学、動物心理学、感性認知脳科学を専門とする先生です。
学習と行動のメカニズム、目標志向的行動、自発行動、神経回路、行動薬理学に関心がある受験生と接続しやすい領域です。

  • 学習心理学
  • 行動神経科学
  • 動物心理学
  • 行動と神経回路

大森 貴秀助教|発達心理学

大森助教は、発達心理学を専門とし、心理統計、心理学研究法、心理学実験なども担当しています。
発達研究の方法論、データ分析、心理学実験の設計を深めたい受験生と接続しやすい領域です。

  • 発達心理学
  • 心理統計
  • 心理学研究法
  • 実験デザインとデータ分析

慶應義塾大学大学院で考えやすい研究計画書の方向性

慶應義塾大学大学院を志望する場合、研究計画書では「心理臨床を学びたい」という一般的な書き方よりも、
どの心理現象を、どの実験手法・計測方法・データ分析によって明らかにしたいのかを具体化する必要があります。
特に、志望教員の研究室との接続が重要です。

研究領域 研究テーマ例 慶應義塾大学との接続
認知神経科学 記憶、注意、意思決定、心・脳・身体の関係 梅田教授・寺澤教授の専門分野と接続しやすい
感性心理学 美的体験、芸術認知、対人魅力、主観的体験 川畑教授の感性心理学・芸術科学と接続しやすい
発達認知神経科学 乳幼児の言語獲得、社会認知、音声言語、NIRS・視線計測 皆川教授の発達認知神経科学と接続しやすい
臨床発達心理学 発達障害、学習障害、子どものアセスメント、地域支援 北准教授の臨床発達心理学・障害科学と接続しやすい
身体・運動・認知 身体動作解析、VR、運動制御、認知と身体感覚 板口准教授の認知神経心理学と接続しやすい
学習・行動神経科学 学習、行動、目標志向的行動、動物実験、神経回路 兎田准教授の学習心理学・行動神経科学と接続しやすい

口頭試問で準備したい質問

慶應義塾大学大学院 心理学専攻の口頭試問では、研究計画書の内容、志望教員との適合性、心理学の基礎知識、実験・分析方法への理解が問われる可能性があります。
資格取得目的の説明よりも、研究者として何を明らかにしたいのかを明確にすることが重要です。

  1. なぜ慶應義塾大学大学院 社会学研究科 心理学専攻を志望するのですか。
  2. なぜこの研究テーマを選んだのですか。
  3. 志望教員の研究領域と自分の研究計画はどのように接続していますか。
  4. 実験心理学の方法を用いて、何を明らかにしたいですか。
  5. 先行研究では何が分かっていて、何が未解明ですか。
  6. 研究方法として、実験、観察、質問紙、神経科学的計測、行動指標のどれを想定していますか。
  7. 使用する測定指標や分析方法は妥当ですか。
  8. 発達障害や発達臨床に関心がある場合、研究と支援をどう接続しますか。
  9. 慶應義塾大学の実験心理学の伝統を、自分の研究にどう活かしたいですか。
  10. 修了後、研究職・専門職・臨床発達支援のどの方向を考えていますか。

慶應義塾大学大学院に向いている受験生

  • 実験心理学を本格的に研究したい人
  • 認知心理学、知覚心理学、学習心理学、発達心理学に関心がある人
  • 認知神経科学、生理心理学、神経心理学を研究したい人
  • 乳幼児研究、言語獲得、発達認知神経科学に関心がある人
  • 発達障害、学習障害、臨床発達心理学、子どもの支援に関心がある人
  • 心理統計、実験計画、データ分析を重視して研究したい人
  • 公認心理師・臨床心理士資格取得だけでなく、研究として心理学を深めたい人

Meg心理師国試予備校でできる慶應義塾大学大学院対策

Meg心理師国試予備校では、慶應義塾大学大学院を目指す受験生に対して、研究計画書、心理学専門科目、心理学英語、口頭試問までを見据えたマンツーマン指導を行います。
慶應義塾大学の場合、一般的な臨床心理士指定大学院対策とは異なり、実験心理学、研究法、統計、認知・発達・神経心理学の基礎を重視した対策が必要です。

志望理由の具体化

慶應の実験心理学の伝統、志望教員の研究室、研究テーマ、将来像を結びつけます。

研究計画書添削

研究課題、先行研究、仮説、方法、測定指標、分析方法、倫理的配慮を明確にします。

専門科目・心理英語対策

実験心理学、研究法、統計、認知、知覚、発達、生理・神経、学習、心理学英語を整理します。

口頭試問対策

研究計画、志望教員との適合性、実験方法、研究者としての将来像を自分の言葉で説明できるようにします。

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よくある質問

慶應義塾大学大学院では公認心理師・臨床心理士を目指せますか?

公式には実験心理学を主とした心理学専攻として説明されています。公認心理師・臨床心理士の資格取得を主目的とする場合は、最新の公式情報で資格対応を必ず確認してください。

慶應義塾大学大学院の心理学専攻の特徴は何ですか?

実験心理学を主とし、認知、知覚、発達、生理・神経、学習などを厳密な実験とデータ分析によって研究する点が特徴です。

臨床発達心理学は学べますか?

はい。大学院実習室では、発達障害児の研究、発達臨床支援、臨床発達心理学の実習と研究が行われていると説明されています。

院試では何が課されますか?

入試要項では、修士課程入試で英語、心理学、口頭試問が課されています。年度により変更される可能性があるため、必ず最新の入試要項を確認してください。

研究計画書では何を意識すべきですか?

志望教員の研究室、実験方法、測定指標、データ分析、先行研究との接続を明確にすることが重要です。

Meg心理師国試予備校では慶應義塾大学大学院対策ができますか?

はい。研究計画書、心理学専門科目、心理学英語、口頭試問までを見据えた個別指導に対応しています。

慶應義塾大学大学院の対策は、研究計画書と実験心理学の基礎を個別に仕上げることが重要です

Meg心理師国試予備校では、志望教員分析、研究計画書、心理学専門科目、心理学英語、口頭試問まで一貫して支援します。

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執筆・監修

岩崎

岩崎 陽一

株式会社アクト代表。Meg心理師国試予備校、Meg看護師国試予備校、Meg獣医師国試予備校、CES医師・歯科医師・薬剤師国試予備校、PMD医学部専門予備校を運営。心理系大学院受験、公認心理師国家試験、臨床心理士資格取得を目指す受験生に向けて、個別指導と学習管理を重視した教育支援を行っている。

参考資料・公式情報

本記事は、慶應義塾大学大学院社会学研究科、慶應義塾大学心理学専攻、教員紹介、研究室紹介、入学試験要項等の公開情報をもとに作成しています。募集人員、試験科目、出願書類、資格対応、研究指導体制、教員体制は年度により変更される可能性があります。出願前には必ず最新の公式情報をご確認ください。