第9回公認心理師試験の効果的な対策|勉強法・過去問・出題傾向の完全ガイド

公認心理師試験対策のための勉強イメージ

第9回公認心理師試験に向けた効果的な対策とは

公認心理師試験は、心理学の専門知識に加えて、医療・福祉・教育・司法・産業など多領域にわたる実務的な知識と判断力が求められる国家試験です。第9回試験に向けて、過去の出題傾向を踏まえながら、最新の制度改正にも対応した学習が必要です。

本記事では、公認心理師試験の対策において特に重要となる6つのポイントを解説します。試験勉強を始める方、効率的な学習法を探している方にとって、合格への道筋が明確になる内容となっています。

 

心理学の基本用語の理解が重要

心理学の基本用語を学習するイメージ

まず注目すべき点は、心理学に関連する基本用語の出題が増加していることです。公認心理師試験では、「モデリング」「アサーション」「自己効力感」など、行動理論や認知理論に基づく用語の意味を問う問題が多く見られます。これらは単なる暗記ではなく、概念の理解と文脈に応じた判断が求められるため、用語集や過去問を活用した反復学習が有効です。

事例問題の配点が高い

事例問題に取り組む受験生のイメージ

事例問題の配点が高い傾向は続いており、事例問題が合否を左右します。事例問題では、クライエントの背景や状況を読み取り、適切な支援方針や対応を選択する力が問われます。特に、教育現場でのスクールカウンセラーの対応、福祉施設での支援、司法面接の留意点、産業領域でのメンタルヘルス対策など、実務に即した判断力が必要とされます。多職種連携や倫理的配慮、法制度との関係性も重要な視点であり、過去問の事例を分析しながら支援の根拠を明確にすることが求められます。

心理アセスメントに関する知識が出題

心理アセスメントと測定理論の学習イメージ

心理的アセスメントと測定理論に関する問題も安定して出題されています。信頼性・妥当性・標準化・尺度構成などの測定概念は、心理検査の理解に直結します。代表的な検査としては、WAIS、ロールシャッハ、P-Fスタディなどがあり、それぞれの目的・対象年齢・解釈方法を整理しておく必要があります。第9回試験では、これらの検査の活用場面や留意点が事例形式で問われる可能性も高いと考えています。

医療制度についても理解しておくことが必要

医療制度と精神保健分野の学習イメージ

医療・精神保健分野では、DSM-5に基づく精神疾患の分類や症状、治療法、薬物療法の基本的知識が引き続き問われると予想されます。うつ病・統合失調症・双極性障害・PTSDなどの主要疾患については、診断基準だけでなく、心理師としての対応方針や他職種との連携も理解しておくべきです。特に、精神科医との連携や地域支援体制の理解は、事例問題で頻出するテーマです。

心理職に関する法律を暗記することも重要

心理職関連法律の学習イメージ

教育・福祉・医療・司法・産業といった各領域における心理師の役割と関連法制度も重要な出題分野です。児童虐待防止法・障害者総合支援法・少年法などの法制度は、倫理的判断と密接に関係しており、守秘義務やインフォームド・コンセントの理解も不可欠です。第9回試験では、法改正や新制度の導入に伴う出題も予想されるため、最新情報の確認が必要です。

過去問を反復することも忘れずに!

公認心理師試験の過去問を反復学習するイメージ

過去に出題された用語が繰り返し出題されることもあり、第9回試験に向けた学習戦略において過去問を反復することも重要です。過去問と類似した問題が出題されることもあり、出題形式や選択肢の傾向を把握することで得点力を高めることができます。過去問は最低3回程度繰り返し、正答の根拠を明確にすることが効果的です。ただし、細かい知識を問う問題もあり、今後出題される可能性が低い問題もあるため、注意して過去問演習を行う必要があります。

まとめ

公認心理師試験対策のまとめと学習計画イメージ

第9回公認心理師試験では、心理学の基本用語、事例問題、測定理論、医療・福祉・教育・司法・産業領域の知識、法制度と倫理の理解が特に重要な出題分野となります。学習戦略としては、まず基本用語と理論のインプットを徹底し、次に事例問題を通じて実践的な判断力を養うことが効果的です。過去問の分析や模擬試験の活用により、出題傾向を把握し、時間配分や得点戦略を最適化することも忘れないようにしましょう。

 

プロフィール

【公認心理師】新田 猪三彦(にった いさひこ)

2007年より心理学や脳科学の講座を行い、医歯薬専門予備校で受験に必要なメンタルの強化法、保育士会調査研究委員会において「保育士・保護者のコミュニケーション講座」、市民と協働によるまちづくり提案事業、産学官包括連携事業などを行っている。
九州朝日放送運営のマイベストプロ福岡でコラムの執筆にも携わり、一人でも多くの人が心が豊かに生活できるように情報を発信している。
また、部活動のメンタルトレーニング、学校を中退した学生の受験・学習支援、受験を見守る保護者の相談、資格試験合格のためのモチベーション管理、タイプ別による学習法のアドバイスなども行っている。
<略歴>
公認心理師 /ふくおか成年後見センターさくら / 福岡コミュニケーションカレッジ講師 / PMD医歯薬専門予備校心理カウンセラー / 日本心理学会認定心理士 / 日本メンタルヘルス協会認定基礎心理カウンセラー / 文部科学省所管生涯学習開発財団(神経言語プログラミング)協会認定マスタープラクティショナー / ICA(国際コーチ協会)認定コーチ / カナダSuccess Strategies・Shelle Rose Charvet認定LABプロファイリング・プラクティショナー
・LINEトークCAREカウンセラー
・メンタルゼミ