公認心理師と臨床心理士の違いとは?受験資格・試験・キャリアを徹底比較【2026年版】

Meg心理師国試予備校|資格比較ガイド

公認心理師と臨床心理士の違いとは?
受験資格・試験・キャリアを徹底比較

心理職を目指す方、ダブルライセンス取得を検討している方へ。2つの資格の違いを、受験資格・試験形式・活躍領域・年収・将来のキャリアまで整理して解説します。

この記事でわかること

01 資格の性質の違い
02 受験資格の違い
03 試験形式の違い
04 キャリア・年収・活躍領域の違い
05 ダブルライセンスのメリット
06 効率的な試験対策

POINT 01

最大の違いは「国家資格」か「民間資格」か

公認心理師と臨床心理士の最も根本的な違いは、資格の法的位置づけです。公認心理師は、公認心理師法に基づく日本初の心理職国家資格です。一方、臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格で、長年にわたり日本の心理職を支えてきた信頼性の高い資格です。

項目 公認心理師 臨床心理士
資格区分 国家資格 民間資格
所管・認定 文部科学省・厚生労働省 日本臨床心理士資格認定協会
創設 2017年に法律施行、2018年に第1回試験 1988年から資格認定開始
特徴 国家資格として、医療・福祉・教育・司法・産業など制度と接続しやすい 心理臨床・面接・査定・地域援助の実績が長く、教育・医療現場での信頼が厚い
POINT 02

受験資格の違い

受験資格にも大きな違いがあります。公認心理師は、大学で指定科目を履修したうえで大学院に進むルート、または指定施設で実務経験を積むルートがあります。臨床心理士は、基本的に指定大学院・専門職大学院の修了が前提となります。

公認心理師の主な受験ルート

大学院ルート
4年制大学で指定科目を履修し、大学院で指定科目を履修するルート。

実務経験ルート
4年制大学で指定科目を履修し、厚生労働省指定の施設で実務経験を積むルート。

外国大学等ルート
外国の大学・大学院で同等以上の課程を修了するルート。

臨床心理士の主な受験ルート

第1種指定大学院
修了後、すぐに受験可能。

第2種指定大学院
修了後、一定の実務経験を経て受験。

専門職大学院
臨床心理学専攻の専門職大学院修了後に受験可能。

POINT 03

試験内容の違い

公認心理師試験はマークシート形式を中心に、知識と事例判断力が問われます。一方、臨床心理士試験はマークシートに加えて論述と口述面接があり、臨床的な理解や言語化する力がより強く問われます。

公認心理師試験

マークシート形式で、心理学の基礎知識に加え、事例問題、法律・制度、多職種連携、倫理、保健医療・福祉・教育・司法・産業などの横断的理解が問われます。

臨床心理士試験

一次試験ではマークシートと論述、二次試験では口述面接が行われます。心理査定、心理面接、事例理解、倫理観、臨床的な判断を説明する力が重要になります。

POINT 04

キャリア・年収・活躍領域の違い

公認心理師と臨床心理士は、どちらも心理支援の専門資格ですが、キャリア上の見え方には違いがあります。公認心理師は国家資格であるため、医療機関、公的機関、福祉、教育、司法、産業など、制度と結びつく現場で資格の意味が明確になりやすい資格です。一方、臨床心理士は、心理査定・心理面接・地域援助・研究を重視してきた歴史があり、スクールカウンセラー、医療機関、相談機関、大学院進学後の心理臨床などで長く信頼を積み上げてきた資格です。

年収は「資格名」だけで決まらない

心理職の年収は、公認心理師か臨床心理士かという資格名だけで決まるものではありません。勤務先が病院か、学校か、児童相談所か、企業内相談室か、常勤か非常勤か、複数勤務か、独立開業かによって大きく変わります。

厚生労働省の職業情報提供サイトJob Tagでは、「カウンセラー(医療福祉分野)」の統計として、令和6年賃金構造基本統計調査に基づく全国の賃金年収が430.2万円と示されています。ただし、これは公認心理師だけ、または臨床心理士だけの平均年収ではなく、関連職種を含む職業分類ベースの目安です。

比較項目 公認心理師 臨床心理士
キャリア上の強み 国家資格として、医療・福祉・教育・司法・産業など制度と接続しやすい。 心理臨床の歴史が長く、査定・面接・事例理解・教育領域で信頼されやすい。
主な活躍領域 病院、クリニック、福祉施設、児童相談所、学校、司法・犯罪領域、企業、行政機関など。 スクールカウンセラー、教育相談、医療機関、心理相談室、福祉、司法、産業、大学・研究領域など。
年収の考え方 国家資格であることは採用上の安心材料になるが、年収は勤務先・常勤/非常勤・経験年数に左右される。 資格単体で高年収が保証されるわけではなく、臨床経験、専門性、勤務形態、開業の有無で差が出る。
将来性 国家資格として、医療・福祉・教育・産業メンタルヘルスとの連携で重要性が高まる可能性がある。 心理臨床の専門性を深めたい人、面接・査定・教育相談を重視する人にとって価値が高い。

結論として、キャリアの安定性を考えるなら公認心理師、心理臨床の専門性と現場での信頼性を考えるなら臨床心理士、そして将来の選択肢を最大化するならダブルライセンスが有利です。特に医療・教育・福祉・産業の複数領域で働く可能性がある方は、早い段階から両資格を視野に入れて学習計画を立てることをおすすめします。

POINT 05

ダブルライセンス取得のメリット

心理職としてキャリアを広げたい場合、公認心理師と臨床心理士の両方を取得するダブルライセンスは大きな武器になります。両資格は重なる領域もありますが、社会的な見え方と求められる力に違いがあるため、両方を持つことで応募できる職場や担当できる業務の幅が広がります。

01 医療機関で有利

公認心理師は国家資格として医療・福祉領域との接続が明確です。

02 教育領域で強い

臨床心理士はスクールカウンセラーなど教育現場で長い実績があります。

03 独立開業で信頼性

自費カウンセリングや相談室開業でも、両資格は信頼形成に役立ちます。

04 学習の重なりが大きい

心理学の基礎、事例理解、査定、倫理など共通領域が多く、並行対策が可能です。

POINT 06

効率的な対策方法

公認心理師と臨床心理士の試験対策は、出題範囲が重なる一方で、問われ方が異なります。公認心理師はマークシートで制度・倫理・事例判断を問われ、臨床心理士は論述と面接で自分の理解を言語化する力が問われます。そのため、同じ知識を学ぶ場合でも、試験ごとにアウトプットの仕方を変える必要があります。

個別指導が向いている理由

1. 受験者の背景が多様
大学院生、既卒生、現任者、社会人受験生では、知識の抜け方も生活リズムも異なります。

2. 苦手分野が人によって違う
統計、心理査定、法律、制度、事例問題、論述、面接など、弱点は一人ひとり異なります。

3. 論述・面接はマンツーマンが有効
臨床心理士試験の論述添削や口述面接対策は、個別にフィードバックを受けることで精度が上がります。

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公認心理師・臨床心理士のダブルライセンスを目指す方、心理系大学院進学から国家試験対策まで一貫して準備したい方に、完全マンツーマンで個別最適な学習計画を作成します。

よくある質問

Q. 公認心理師と臨床心理士の一番大きな違いは何ですか?

一番大きな違いは、公認心理師が国家資格、臨床心理士が民間資格である点です。公認心理師は法律に基づく資格であり、臨床心理士は長年の心理臨床の実績を持つ専門資格です。

Q. 年収に大きな違いはありますか?

資格名だけで年収が大きく決まるわけではありません。勤務先、雇用形態、経験年数、専門領域、常勤か非常勤か、独立開業の有無によって差が出ます。厚生労働省Job Tagの医療福祉分野カウンセラー統計では、関連職種の年収目安として430.2万円が示されています。

Q. どちらを先に目指すべきですか?

大学院進学を前提に心理職を目指す場合は、臨床心理士と公認心理師の両方を視野に入れるのが現実的です。すでに大学・大学院で指定科目を履修している方や国家資格取得を急ぐ方は、公認心理師試験対策を優先する選択もあります。

Q. 両方の試験対策は同時にできますか?

可能です。心理学の基礎、臨床心理学、査定、倫理、事例理解など共通する領域が多いため、学習計画をうまく組めば同時並行で対策できます。ただし、臨床心理士試験の論述・面接は別途練習が必要です。

参考リンク

資格制度や職業情報については、以下の公的・公式情報も確認してください。

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AUTHOR

岩崎 陽一(いわさき よういち)

株式会社アクト 代表取締役

医師・歯科医師・薬剤師・看護師・獣医師・心理師・医学部受験の7部門を展開する株式会社アクト代表。医療系教育事業に15年以上携わり、国家試験対策、大学院試験対策、個別最適化された学習管理の普及に取り組む。Meg心理師国試予備校では、合格だけをゴールとせず、資格取得後のキャリアまで見据えた学習支援を重視している。