臨床心理士の二次試験・面接対策|実習経験・倫理・自己課題の整理

Meg心理師国試予備校|最終更新日:2026年10月20日

この記事の結論

臨床心理士の二次試験(口述面接)に向けては、実習や学習で何を経験し、どのように考え、どんな助言を受けたかを自分の言葉で振り返ります。経験の誇張や回答の丸暗記を避け、倫理的配慮、専門性の限界、今後の学習課題を説明できるよう準備しましょう。

本稿は、臨床心理士の面接に向けた準備のための学習ガイドです。試験の手続や日時は対象年度の公式案内と本人宛ての通知を確認し、学習内容の振り返りと分けて管理しましょう。

試験の手続と面接の準備を分けて管理する

臨床心理士の資格審査は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施し、筆記試験(一次)と口述面接試験(二次)によって行われます。対象年度の受験案内と本人宛ての通知で、受験資格、進行、集合時刻、会場、持参物を確認してください。

過去の記事や体験談に書かれた会場・日程を、そのまま今年度の条件とみなさないことが大切です。令和8年度の日程・会場の整理は令和8年度 臨床心理士資格試験|二次試験準備のすすめと令和8年度 臨床心理士資格試験|日程・会場・受験手続きにまとめていますが、最終的には協会の公式案内と通知で確認してください。

本稿は面接準備の学習ガイドで、公式の採点基準や実際の質問を示すものではありません。ここで挙げる問いは振り返りのための練習例です。試験の日程情報と勉強法を区別し、通知の確認と説明練習をそれぞれ進めます。

資格審査の形式:東京公認心理師協会・臨床心理士に関するよくある質問

実習経験は担当範囲と学びを整理する

経験した領域、実習生として担ったこと、指導者の役割、振り返って理解したことを分けて整理します。

自分が見学した場面を、自分で支援を実施した経験のように話さないでください。経験の規模を大きく見せるより、どこまで分かり、何を学ぶ必要があるかを明らかにします。

実習の振り返りには「状況」「自分が考えたこと」「指導で気づいたこと」「その後の学習」という枠組みが使えます。実習日誌の記録も材料になります(心理実習の実習日誌の書き方)。ただし、事例の詳細をたくさん話すことが目的ではありません。個人を特定し得る情報や支援の秘密を含めず、必要な学習上の論点に絞りましょう。

倫理は標語だけでなく判断の過程を確認する

「守秘義務を守ります」と言うだけでは、迷ったときにどのように考えるかは説明できません。情報共有の目的と範囲、本人への説明、所属機関の体制、関係する制度などを整理する練習をします。

状況の詳細が分からないまま、一律に共有する・しないと断定しないようにしましょう。

専門性の限界に気づいた場面では、必要な相談や連携を考えます。スーパービジョンを受けた経験があるなら、助言をどう理解し、自分の見方や学習をどう修正したかを振り返ります。指導を受けたという事実だけでなく、その後の変化を説明することが学習につながります。

自己課題は具体的な学び方と組み合わせる

自分の課題を尋ねる練習では、「経験不足です」「勉強します」で終わらせず、どの場面で何を学ぶ必要があるのかを具体化します。

例えば、複数の情報を整理する力に課題があるなら、記録の振り返りや指導を受ける方法など、実際に取り組める行動と結びつけます。

模擬面接では回答の長さだけでなく、質問に答えているか、経験と推測を区別しているか、分からないことを無理に補っていないかを確認します。練習後には曖昧だった専門知識を調べ直しましょう。大学院入試の志望理由と、資格審査に向けた実習・専門職としての振り返りは、準備する焦点を分けると整理しやすくなります。公認心理師との違いは公認心理師と臨床心理士の違い【2026年版】で整理しています。

整理するテーマと練習の問い

整理するテーマ 練習する問い 確認すること
実習・経験 自分はどこを担当したか 見学・実施・指導の範囲を区別
倫理 情報共有で何を確認するか 目的・必要性・制度・組織の条件
指導・相談 助言で見方はどう変わったか 具体的な学びと修正
自己課題 今後どこをどう学ぶか 課題と実行可能な行動のつながり

経験の振り返り方の架空例

説明用の架空例

曖昧な説明:「相手の気持ちに寄り添うことが大切だと学びました」

整理した説明:「早く解決策を示そうとする自分の傾向に気づきました。指導を通して、相談者が何を求めているかを確認する必要を学び、面接の記録を振り返る観点を変えました」

そのまま使う回答例ではありません。実際に経験したことだけを材料にして、自分の学びを整理してください。

二次試験の準備を進める手順

  1. 対象年度の案内と通知で手続を確認する。
  2. 実習・学習経験を担当範囲ごとに整理する。
  3. 倫理・役割・相談の過程を振り返る。
  4. 練習用質問に短く答え、追加質問を受ける。
  5. 曖昧な知識と自己課題を修正する。

よくある質問

Q. 二次試験で必ず聞かれる質問はありますか?

本稿で確約できる共通質問はありません。紹介した問いは練習用です。対象年度の案内に従い、自分の経験と学習内容を振り返ってください。

Q. 実習事例を詳しく説明してもよいですか?

支援の秘密や個人の特定につながる情報に配慮が必要です。経験の振り返りでは、学習上必要な論点と自分の学びを中心に整理します。

Q. 公認心理師の試験勉強と同じ対策でよいですか?

共通する知識はありますが、試験形式は同じではありません。公認心理師試験はマークシート形式が基本で、臨床心理士の資格審査には口述面接があります。経験の振り返りと口頭での説明練習を別に用意しましょう。

確認テスト

見学した支援を、自分が実施した経験として話してよいでしょうか?

答えと解説を開く

いけません。実際の担当範囲と指導を受けた部分を区別して説明します。

まとめ

二次試験の準備では、実習経験と学びを事実に沿って整理しましょう。倫理、役割、限界、今後の課題を口頭で説明し、質問を受けて考え直す練習が役立ちます。

本稿の練習用の問い・架空例は説明用であり、資格審査の実際の質問や採点基準を示すものではありません。日程・会場は必ず日本臨床心理士資格認定協会の案内で確認してください。

執筆・編集:Meg心理師国試予備校 講師チーム

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)

Meg心理師国試予備校のほか、PMD医学部専門予備校、CES医師・歯科医師・薬剤師国試予備校、Meg看護師・獣医師国試予備校を運営。30年以上の指導経験をもとに、授業に加えて学習計画・進捗管理・モチベーション管理まで含めた個別支援を重視している。

最終更新日:2026年10月20日